なぜペットの犬が妊娠中の飼い主に吠え続けたのか?

出版元 03/07/2021
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ペットの飼い主の多くは、人間が気づかないことを察知して、直ぐに知らせてくれると言います。ペットは人体に対して何か異常があるときに、本能的にそれを感じるのです。いわゆるシックスセンスを持ち備えています。動物は直感で、潜在的な危険に備えているのです。これはある米国女性、アルハンナ・バトラーと愛犬のケオラに起きた実話です。アルハンナと婚約者リッキーは、彼女の妊娠に喜びました。しかし、妊娠4か月目の頃、愛犬ケオラは、アルハンナの大きくなってきたお腹を引っ掻いたり、わけもなくうめき始めたりと、何か奇妙な振る舞いをするようになりました。

新しい家族の誕生

アルハンナとリッキーは、出会った瞬間に恋に落ちました。子作りをしていた彼女は、ある日病院から良い知らせを受けました。彼女は妊娠したのです。アルハンナは妊娠する前、将来の赤ちゃんの世話を一緒に分かち合える小型犬を飼いたいと思い、二人はとても可愛い子犬、ケオラをペットとして迎え入れました。

愛犬のケオラが、アルハンナの妊娠に気づくまでに、それほど時間はかかりませんでした。ケオラはアルハンナの腹を最初に見たときから、興奮状態にありました。ケオラは、いつでも人懐っこく、とても賢くて愛らしい子犬でした。アルハンナの妊娠を察知したケオラは、いっそう優しくなると思っていました。ケオラは常に主人アルハンナのそばにいて、新しい存在が家族に仲間入りすることを確実に感じ取っていました。町に散歩に行く代わりにほとんどの夜をソファで過ごし、ケオラは日に日に大きくなる主人アルハンナのお腹の上に頭をよく乗せていました。しかしある日、ケオラの行動が突然変わりました。

新しい家族の誕生

新しい家族の誕生

ケオラの妙な行動

普段いたって平和で穏やかだった子犬のケオラは突然、まったく違う人格を持った行動をし始めました。アルハンナの大きくなったお腹に、ケオラはうめき声を上げ、何時間にも渡って、アルハンナの大きなお腹を引っ掻き始めるようになりました。まるでケオラは何かを見せようとしているかのように、鼻をアルハンナの胃の部分に突き刺そうとするような仕草を見せました。しかし当初、アルハンナとリッキーは、彼らの愛犬の不審な行動に対して全く理解していませんでした。この時点では、夫婦には知る由もありませんでしたが、ケオラは彼らに何か重要なことを伝えようとしていたのです。

ケオラの妙な行動

ケオラの妙な行動

順調な妊娠生活

アルハンナは、妊娠期間を彼女なりに楽しみました。また、ほとんどの妊娠初期の女性が経験する不快感がなかったことは幸運でした。アルハンナとリッキーは、産まれくる彼らのベイビーに会う日を切望していました。彼らは両親になり、ゆくゆくはもっと家族を増やしたいと考えていました。アルハンナの妊娠期間は、そよ風のように過ぎゆくと思われました。しかし、彼らのケオラは、アルハンナの大きなお腹の周りで奇妙な行動をし続けました。彼女のお腹を強く押すこともありましたが、夫婦はそれはただの犬の本能的行動だと思っていました。しかし二人は次第にケオラの奇妙な行動を恐れ始め、彼らが自分達に何かメッセージを伝えようとしているのではないかと考え始めました。

順調な妊娠生活

順調な妊娠生活

急激な痛み

妊娠16週間目に達したとき、アルハンナに予想もつかなかったことが起こりました。アルハンナが、腰にこれまでにはなかった強い痛みを感じ始めたのです。その痛みは想像を絶するもので、歩くことも話すこともできませんでした。この突然の痛みに、彼女は困惑しました。お腹の中の赤ちゃんは大丈夫なのか、二人は無事、両親になるという夢を実現できるのか、とても不安でした。アルハンナをすぐに最寄りの病院に送りました。二人はこの痛みの原因を突き止める必要がありました。

急激な痛み

急激な痛み

病院で

リッキーは、アルハンナの容態と、彼女のお腹の中にいる赤ちゃんの事が心配で、気が気ではありませんでした。病院ですぐに専門医に助けを求めました。夫婦は、極度に心配しましたが、担当した医師はアルハンナと赤ちゃんは共に健康で、何も異常は見つからなかったと告げました。そしてストレスは赤ちゃんの体に悪影響を与える可能性があるため赤ちゃんが元気に生まれるまで、できるだけ心身ともにリラックスして、休むべきだとアドバイスしました。これらの言葉に、彼らは一安心し、家路へとつきました。しかし、そこにはまだ彼らを悩ませる問題がありました。

病院で

病院で

極度の疲労

彼らが家に帰ってまず、愛犬のケオラを抱きしめました。そしてただ家でリラックスしたかったのです。まだアルハンナは依然として激しい腰痛を患っていましたが、医師の言葉に安心した彼女は、彼を信頼しこのまま静かに赤ちゃんの誕生を待つことに決めました。彼らが無事に帰宅すると、アルハンナはベッドに横になり、腰の激痛をやわらげようと試みました。その痛みは、彼女がそれまでに感じたことのないような耐え難いものでした。

極度の疲労

極度の疲労

フェイスブックにて

翌日アルハンナは、フェイスブックに新しいポストを投稿しました。彼女の身を心配している友人や家族に、現状に何が起こっているのかを伝えて、彼らを安心させようとしたのです。アルハンナは激しい腰痛の症状は続いているけど、妊娠自体に影響は及んでおらず、赤ちゃん共に心身健康であると、彼女の医者が告げた内容を報告しました。またアルハンナは、ここ数週間の間に、ケオラが奇妙な行動を見せている事も書きました。この投稿を見た彼女の友人や家族は、すぐに支援のコメントを寄せましたが、そのうちの多くは、ケオラの奇妙な行動についても、積極的にコメントしてきました。その中にはケオラの本能を信じて、医師の元に戻るようにと、いくつかのメッセージやコメントを受け取りました。

フェイスブックにて

フェイスブックにて

ケオラが伝えたかったこと

愛犬ケオラは、大きくなったお腹を抱えるアルハンナに対して、一体何を伝えようとしていたのでしょうか?通常、犬が起こす全ての行動には、必ず動機が存在します。なぜケオラは、アルハンナのお腹にそこまで固執したのでしょうか?当時のアルハンナは、ケオラの行動に対して、どうしたらいいか分かりませんでした。その反面、彼女の医者の言葉を無視したくありませんでした。しかし、その後も彼女の痛みは消えませんでした。きっとケオラは本当に何かを伝えようとしているのだ、と思い始めました。

ケオラが伝えたかったこと

ケオラが伝えたかったこと

アルハンナの母親

ほとんどのアルハンナの知人が、医者の元を再度訪れるべきだと言いました。そして中には、犬は人間に見えないものを見ることができると述べた人もいました。

一向にして気分が優れないアルハンナにセカンド・オピニオンを求めるように強く言い聞かせたのは彼女の母親でした。アルハンナの母親は、ケオラの行動が偶然ではないことを確信していました。彼女は、動物の持つ本能や直感が人間のそれの何十倍も優れており、人間は動物に耳を傾けるべきだと信じていました。

アルハンナの母親

アルハンナの母親

アルハンナの行動を阻止したケオラ

翌朝、アルハンナは普段どおりに目を覚ましましたが、彼女はまだ腰に痛みを感じていました。しかし、彼女は仕事に行こうと出勤の準備をしました。アルハンナは家を出ようとしました。そこに、ケオラが立ちはだかりました。ケオラは彼女の周りから離れようとせず、警告するように鳴き続け、玄関ドアの前に立ち、彼女の行く手を遮りました。ケオラが何を訴えているのか、明確には分かりませんでした。その時突然、すべてが切り離されたように、アルハンナはその場に倒れ込みました。大きな音を聞いたリッキーが駆けつけ、アルハンナをすぐに緊急治療室に連れて行きました。

アルハンナの行動を阻止したケオラ

アルハンナの行動を阻止したケオラ

緊急治療室にて

運び込まれた緊急治療室で、アルハンナは意識を取り戻しました。そして彼女は、自分の身に起きていた症状を、担当医師に詳しく説明しました。担当医師は、アルハンナの容態を徹底的に検査しました。一連のテストを行い、アルハンナの身体に強い痛みと虚脱を引き起こしている原因を調べました。何か身体に深刻な問題があるのか、それとも単に妊娠のストレスからなのか調べようとしました。みんな医師からの検査結果を、辛抱強く待っていました。結果的に愛犬ケオラが正しかったことが明らかになりました。一連のテストの結果、非常に悪いニュースが彼らのもとに明かされました。

緊急治療室にて

緊急治療室にて

腎臓感染症

アルハンナが受けた一連のテストの後、彼女の担当医者は、アルハンナが一歩死に近づくような非常に悪い知らせを彼らに告げました。アルハンナは、非常にまれな二重腎感染症という病気を患わっていました。さらに、彼女のバイタルサインは非常に悪く、病院へ搬送されるのがもう一歩遅かったなら、アルハンナと彼女の赤ちゃんは助からなかったのです。彼女は自分の生命と、お腹に宿る胎児の生命の行方について、ひどく恐れ始めました。

腎臓感染症

腎臓感染症

極度の不安

アルハンナの医師は、この緊急事態に抗生物質による治療を処方し、そしてさらなる腎障害を避けるための、必要なケアをしました。アルハンナは、容態の安定を感じましたが、子供を失うかもと行く先の見えない大きな不安を感じていました。彼女はすべてがうまくいくことを祈るばかりでした。

極度の不安

極度の不安

治療の成功

治療の間、アルハンナの医者はアルハンナ自身と彼女のお腹に宿る赤ちゃんを、注意深く監視しました。そして幸い、これらのケアと治療はうまくいきました。アルハンナは腎臓感染症を克服し、彼女の容態とお腹の赤ちゃんは、共に健康になりました。妊娠は彼女にとって、非常に長く疲れるものでしたが、誰もが新しい家族を待ち望んでいました。

治療の成功

治療の成功

待望の赤ちゃん

アルハンナは合併症とストレスに悩まされた妊娠期間を乗り越え、ついに彼らの赤ちゃんが、2015年11月にこの世に産まれました。アルハンナとリッキーは、彼らの小さな男の子をリンカーンと名付けました。待望の第一子の誕生に、夫婦は感極まる思いでした。彼が誕生するまでに、母親のアルハンナが深刻な健康危機に直面したとしても、リンカーンは完璧な健康状態で産まれました!夫婦にとってこれ以上の喜びと安堵はありませんでした。彼らは愛犬ケオラにとても感謝していました。今まさにベイビー・リンカーンと愛犬ケオラが感動のご対面を果たしました。

待望の赤ちゃん

待望の赤ちゃん

退院して

リンカーンは産まれた後病院で数日間を過ごしました。夫婦はついに、彼らの待望の小さなベイビーを家に連れて帰り、そこで帰宅を待つケオラに紹介する時が訪れたことについて、とても興奮しました。ケオラの奇妙な振る舞いや、ケオラが何週間もの間、アルハンナに対して何かを伝えようとしていた日々が、まるで昨日の事のように目に浮かびました。アルハンナはケオラに大きな愛情を持っており、彼女が出産を終えた自分と、新しく誕生したベイビーに対して好意を抱いてくれるか、少し不安に思っていました。

退院して

退院して

リンカーンとケオラ

アルハンナとリッキーは、新しい小さな赤ちゃんと共に帰宅しました。長く、ストレスの多い時間を乗り越えてようやく家族皆で会えたことに、みんな幸せを感じていました。賢い愛犬ケオラは、アルハンナとリッキーが、新しい弟とも言える存在を連れてきたことに、すぐに気付きました。そして、アルハンナとリッキーが期待したように、ケオラはすぐにリンカーンのそばへと近づきました。ケオラはリンカーンをひと目見た瞬間から、この小さな弟に非常に強い興味を示し、一時も彼の側から離れたがりませんでした。それはまるで、ケオラはずいぶん長い間、リンカーンのことを知っていたかのようにも見えました。

リンカーンとケオら

リンカーンとケオら

リンカーンが大好きなケオラ

ケオラが新しい小さな家族、リンカーンをひと目見た瞬間から大きな愛情を示したとき、アルハンナとリッキーはまるで驚きませんでした。彼らがリンカーンを家に連れ帰ってきたその瞬間から、ケオラは彼のベッドの側から、文字通り身動きしませんでした。リンカーンが昼寝したり、ソファで食事をしたり、寝室のおもちゃで遊んだりしているときでも、ケオラはいつでも彼の近くにいました。ケオラは小さなリンカーンの親友でした。いつも自分の存在を見守っていてくれる動物の存在は、赤ちゃんにとって何よりも心強いことでしょう。

リンカーンが大好きなケオラ

リンカーンが大好きなケオラ

あふれる愛情

愛情たっぷりのケオラでしたが、ケオラの体はリンカーンと比べるととても大きかったため、誰もがケオラがリンカーンを誤って傷つけるのではないかと、少し懸念していました。しかし、ケオラは、2人が寄り添ったり一緒に遊んだりするとき、常にリンカーンを傷つけないようとても優しく接していました。ケオラは、一部の動物が持っていると言われる「第六感」を実に鋭く備えているようです!この犬が、どれほど優しい心を持っているのか、それは写真でも一目瞭然です。ケオラは、赤ちゃんのリンカーンを、感動と喜びを持って暖かく家庭に迎え入れたのです。

あふれる愛情

あふれる愛情

一緒に成長

リンカーンは、ケオラと共に急速に成長しました。そして気がつけば、彼はすでに1歳になっていました。また、ケオラとリンカーンの間にある愛情でもはやお互いに切り離せない存在になりました。2人は何時間も一緒に遊んで、ママとパパと一緒に歩いて、そしてお互いに寄り添いました。そして2人が非常にユニークで特別な絆を持っていることは、誰から見ても明らかでした。アルハンナとリッキーは、「2人の赤ちゃん」を、本当に愛らしく誇りに思っていました!

一緒に成長

一緒に成長

楽しい散歩

「犬は人間の親友」であることは、誰もが知っていることです。まさしくケオラとリンカーンは大親友でした。お気に入りは、近所の公園で長い散歩をすることです。アルハンナとリッキーが、リンカーンのベビーカーを押しているとき、ケオラは大親友の周りを絶え間なくうろつき、そして一緒に歩きました。さらに愛らしいのは、ケオラは毎日の散歩の時間を知らせてくれました。実際、彼女がリンカーンの身支度を始めるたびに、ケオラの興奮は絶頂に達していました。

楽しい散歩

楽しい散歩

お昼寝

もちろん、赤ちゃんと犬にとって、外での長い散歩は大変疲れます。そのため、散歩から帰るとケオラとリンカーンは必ず昼寝を一緒にしました。犬と赤ちゃんというコンビにとって、一緒に昼寝するほど愛らしい行為はないと思いませんか?このケオラとリンカーンの場合、特にです。アルハンナとリッキーも二人が特別な絆で結ばれているのはよくわかっていました。二人は自然に特別な愛情と友情で結ばれました。

お昼寝

お昼寝

ケオラの名誉

アルハンナは、ケオラこそが彼女とリンカーンの命を救ったのだと信じていました。彼女にとって、ケオラは愛犬であり英雄でしたが、どうやら周囲の人間にとっても、それは同じなようでした!ケオラの存在は急速に噂で広まり、やがてケオラは、RSPCA(王立動物虐待防止協会)から、「動物ヒーロー賞」にノミネートされました。ケオラ、アルハンナとリッキーは授賞式に出席し、ケオラは賞を受賞しました。そしてもちろん、他にもたくさんの犬が、たくさんの栄誉を受けました。実際に、ケオラが取った行動は、名誉を与えられるに値する以上のものでした。

ケオラの名誉

ケオラの名誉

全てを語る笑顔

名誉犬ケオラは、毎日毎日、小さなリンカーンに特別な笑顔をこぼします。それはとろけるようにい甘く、何事にも変えられないものです。この大親友の2人にある絆は、永遠に続くものでしょう。リンカーンは、まだ赤ん坊かもしれませんが、ケオラとの特別な絆について、小さいながらも理解していました。また、彼らの絆は、時間の経過とともに、更に強まりました。もしケオラが、アルハンナのお腹に対して、何かがおかしいと皆に警告しなかったならば、幸せな家族の行く末が、究極にはアルハンナとリンカーンの生命の行方が、いったいどうなっていたかを想像するのさえ難しいです。今、アルハンナと彼女の赤ちゃんが本当に元気なのは、ケオラのおかげでした。この写真にある笑顔が、その全てを物語っています!

全てを語る笑顔

全てを語る笑顔

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