カナダに住むある姉妹、カーラとグラディス・スピッジリは二人で不動産会社を経営していました。二人は会社が管轄してる地域の物件は全て把握していました。管轄地域の中でただ一軒、ジェーン通り148番地の家はまだ視察できていませんでした。その家を視察できる時が来たのです。

タイトル
一目見ると普通の家
彼女たちが視察したかった家は外から見るとごく普通の家でした。外見はトロントにあるたくさんの家と何ら変わりはありませんでした。そしてその家がある通りも地域もごく普通でした。建物の構造もこれと言って特別な特徴があるわけではなく、外装からだけだとどんな家かわかりません。

一目見ると普通の家
売りに出す
この家に来客はあまりなかったようで、近所の人はそこの住人が住んでいるのかどうかもあまり知らなかったみたいです。この物語は不動産姉妹がこの物件に関してある一本の電話を受けたところから始まります。そして売り出す前にグラディスとカーラはこの家の視察をすることにしました。

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ある日突然
その日はごく普通の日でした。いきなり姉妹の会社に突然一本の電話がかかってきました。電話は新しい顧客からでした。さてその顧客とはどんな人物だったのでしょう?

ある日突然
予想不可能
姉妹は不動産業でたくさんの経験を積んできたベテラン不動産エージェントでした。独自の直感で電話口で顧客が真剣かどうか、この取引がうまくいくかどうか大体の予想することが出来ました。しかしこの電話に限って全く先が読めませんでした。

予想不可能
電話
プロの不動産エージェントでもできないことがあるものです。この電話が鳴るまでは姉妹のオフィスはとても温和な雰囲気でした。それがこの電話が鳴ってから事態が一変しました。

電話
見知らぬ電話主
その電話主は姉妹にとって全然知らない人からでした。ということは新しい顧客になります。電話主はジョイスという老人でした。普通ならば家を売りたいと主張する人が多い中、彼女は持ち家を売りたいが迷っていると電話口で言いました。

見知らぬ電話主
秘密
ジョイスは家を売りたい気持ちはあるけれども躊躇しているようでした。ジョイスは話す限りよさそうな人でした。でも何か秘密を抱えているみたいでした。彼女はどうして家を売ることを迷っているのに不動産会社に電話してきたのでしょう?

秘密
複雑な感情
家を売るほとんどの人は売ることに関して納得して売る場合がほとんどです。そして売ったお金で新しい人生を切り開いていこうとします。大抵の場合、家を売ることはとても前向きな行為なのです。しかしジョイスは違いました。彼女には複雑な感情があったみたいです。

複雑な感情
何を隠している
不動産エージェントは常に直感や第六感で仕事をしています。その直感が鋭いほどセールスや取引が成功しやすいのです。姉妹はジョイスが何か隠していると直感で悟りました。彼女の家は売れない何らかの事情があるのかもと察知しました。さて真相はどうだったのでしょう?

何を隠している
挑戦
ジョイスの秘密は普通の人が抱えているような秘密ではありませんでした。その秘密を暴くのは姉妹にとってある意味、チャレンジでした。でもこの姉妹はそれだからこそ興味をそそられ、自分たちでジョイスの家へ視察しにいくことに決めました。

挑戦
心の準備
思い立てば行動、これをモットーにしてきた姉妹はジョイスの家に到着したものの、実は心の準備が出来ていませんでした。しかし興味津々で心が躍り、一刻も早く家を見たい衝動を止めることが出来ず、ジョイス宅に来てしまいました。

心の準備
未知の世界
ジョイスの家に到着した時、姉妹は一体ジョイスが何を隠しているのか想像しました。しかし想像しても予想もできませんでした。まずジェーン通り148番地の家を外観を見て回りました。外観はごく普通で何の異常もありませんでした。

未知の世界
期待
この姉妹はトロントの隅々まで知り尽くしていました。今までトロントの中心地でも郊外でもたくさんの家を売買してきました。ダメージが少なく何の工事をしなくても売れるような家は、市場に長く残りませんでした。何もしなくても売れるのです。ジョイスが躊躇しているのはなぜでしょう?

期待
事実
姉妹がドアをノックするとジョイスが出てきました。彼女は姉妹に会うなりショックな事実を口にしました。その事実はジョイスの秘密と大きな関係があります。ジョイスは彼女の家を売りたくても売れないと言いました。

事実
生きた伝説
ジョイスは96歳の老人です。しかし彼女はとてもしっかりしていました。近所の人たちは、ジョイスのことを生きた伝説だという噂だったようです。しかしもっと驚くようなことが姉妹を待ち受けていました。

生きた伝説
一体何が?
この普通の外観の家に何の秘密があるというのでしょう?二人はジョイスの家の玄関でそう思いました。もしかして電話口でジョイスのことを予測出来なかった自分たちは猜疑心を持ちすぎているのではとも思いました。

一体何が?
お化け屋敷
ジョイスはこの家で70年住んでいると言いました。70年台所以外修理したことがないというのです。それだけでも驚きでした。この家はそんなに頑丈な家だったのでしょうか? それとももうお化け屋敷のような状態になっているのでしょうか?

お化け屋敷
最悪の事態
基本的に96歳の老人が家の修理やメンテナンスを一人で出来るはずがありません。しかも70年も住んでいる家なので老朽化しているに違いありません。姉妹は玄関で最悪の事態を目の前にする心の準備をしました。

最悪の事態
ゴミ溜め
ジョイスがドアを開けた時、初めは疑い深いものは何一つ見えませんでした。二人はどきどきしながら家の中に入りました。廊下を歩きながら部屋の一つをみて腰が抜けそうになりました。それはお化け屋敷ではなく、ゴミ溜めだったのです。ジョイスは70年間、家の中にゴミを集め続けていました。

ゴミ溜め
家の価値
若いころから物を捨てるのが苦手だったジョイスは、長い年月をかけて家がゴミ屋敷になって困り果てていました。全ての部屋はゴミだらけでした。しかし姉妹はプロの不動産エージェントです。ゴミ屋敷を見ている間もこの家の価値、物件の値段をずっと査定していました。

家の価値
家のある地域
ジョイスの家はトロント市内のオールドミルという地域にありました。この地域は基本的にそんなに高級ではないので苦労せずに家が売買される場所でした。姉妹は外観だけだと1千万円近くの売値が付くと査定しました。

家のある地域
迷い
ジョイスは姉妹が家に査定しに来てくれたことをうれしく思いました。有名不動産エージェントがわざわざ査定のため足を運んでくれるということは、まだこの家は売れる可能性があると思いました。しかし本当の気持ちは70年も住んだこの家に愛着を感じていたし、実際ゴミダメだったので手放すのを迷っていました。

迷い
決心
姉妹はプロらしく顧客であるジョイスに優しく対応しました。そしてこの家をどうにかして売らなければというプロ意識も芽生えてきました。しかしまず迷っているジョイスをどうにか説得して、売ることを決心してもらわなければいけません。彼女が家に愛着を感じて躊躇している気持ちも分かっていました。

決心
説得
ジョイスは姉妹に70年もの家の歴史について話し始めました。ジョイスはこのまま何もしなければ、ゴミ屋敷の中で自分の人生が終わるとも言いました。片づけることなく死んでしまうと言いました。それは悲しいけど現実です。さてこの二人はどうやってジョイスを説得したのでしょう?

説得